2009年7月20日月曜日

重商主義・重農主義 1

重商主義 (マーカンティリズム:mercantilism)
国家の産業として商業を特に重要視した経済思想および経済政策の総称。
15世紀半ばからの大航海時代、アジアやアメリカ大陸への航路開発が、貴金属や香辛料などの大量輸送を可能にした。これによって商船隊の後援者である王権には莫大な富がもたらされ、絶対主義体制維持に貢献した。このため王権は国家の保護と干渉のもと有利な差額貿易を取得し国富を増大させるようになった。このような交易と取引差額を重視した経済思想や経済政策を重商主義と呼ぶ。重商主義では、富とは金・銀、貨幣などの財であり、それらを蓄積することが国富であるという認識である。それによって国家間の植民地の争奪、植民地からの搾取、保護貿易などに拍車が掛かった。

重農主義 (フィジオクラシー:physiocracy)
国家の富の源泉として農業生産を重視する経済思想および経済政策。
18世紀後半、フランスを中心に起こった思想で、保護主義的な重商主義を批判し、レッセフェール(自由放任)を主張した。この考え方はアダム・スミスの思想に大きな影響を与え、『国富論』の中では繰り返し重商主義を批判している。重商主義による富の収奪と自由な交易に対する干渉や制限に対し、反重商主義的な機運が高まった。それによると富とは農業生産による余剰価値であり、それが無ければ商工業的価値は発展しないという視点から、農業生産の振興とその流通に対する国家的保護主義的支配からの自由を主張した。しかし自由貿易主義的な規制の撤廃は安価な生産物の流入を招き、社会的混乱と対立を来した。
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