2009年6月4日木曜日

看護師2万人に過労死の危険

過労死の危険が高まる月60時間以上の残業をしている看護師は、全国に2万人もいるとみられることが、日本看護協会が初めて行った実態調査でわかりました。
日本看護協会は、若い看護師の過労死が相次いだことを受けて、病院で夜間勤務をする全国の看護師3000人を対象に初めての実態調査を行いました。それによりますと、ひとつきの夜間勤務の回数は24時間を2交代で勤務する看護師の場合平均5.1回、3交代勤務では平均8.5回に上りました。またひとつきの残業時間は平均23.4時間で、月60時間以上も全体の4.3%いました。年代別に見ますと、残業時間が最も長いのも、強い疲労感のある人の割合が最も多いのもいずれも20代で、疲労感の強い看護師ほど医療事故を起こす不安を抱えています。看護師の勤務をめぐっては、大阪高等裁判所が去年、不規則な交代勤務に加え、月およそ60時間の残業をしていた看護師の突然死を過労死と認める判断を示しています。今回の調査結果を分析した日本看護協会は、過労死の危険の高い看護師は全国に2万人いると推計しています。日本看護協会の小川忍常任理事は「危険な働き方をしている看護師が多く、医療の安全にも影響している。人手を増やせるよう診療報酬の引き上げを求めるとともに、医療現場の改善も呼びかけていきたい」と話しています。
医療現場は医師の看護師も検査技師もみんないっぱいいっぱいです。「人手を増やすために診療報酬を引き上げて」という要望は部分として見ればもっともなことですが、
 ・看護師を(医師も)養成するには時間と費用がかかる
 ・診療報酬も、不況が続けば財源が確保できなくなる
という問題があります。
看護師さんが忙しい理由の一つに会議やら研究やら、看護業務以外の仕事の多さがあります。より良い医療、より良い看護のための会議であり研究なのでしょうが、その結果、肝心の看護師さんが忙殺されては本末転倒です。忙しいから人手を増やす。増やすためには人件費が必要、という発想は、電力需要が多いから原子力発電所が必要、という発想に似ています。実際には社会全体の中でそれだけコストはかけられません。行き詰まっているのなら、手間と費用の効率化こそ必要となるのでは。「医師不足、看護師不足」は裏を返せば「患者過多、医療過多」とみることもできます。みんな健康で元気なら効率化できそうなもの。それは、効率化してエネルギー需要が少なくなれば、少ないエネルギー供給で十分間に合う。というのに似ています。

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