2009年6月21日日曜日

【リバタリアンとは】 リバタリアニズム

リバタリアニズム (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
リバタリアニズム(自由意志論 英:libertarianism)とは、他者の権利を侵害しない限り、各個人の自由を最大限尊重すべきだとする政治思想である。
哲学、神学、形而上学においては決定論に対して、自由意思と決定論が両立しないことを認めつつ(非両立説 incompatibilism)、非決定論から自由意志の存在を唱える立場を指す。(ただし日本語では一般的ではない)
レッセフェールを唱え、経済や社会に対する国家や政府の介入を否定もしくは最小限にすることを主張する。

レッセフェール (仏:laissez-faire、自由放任主義(じゆうほうにんしゅぎ)と一般には訳される。)とは、フランス語で「なすに任せよ」の意。経済学で頻繁に用いられており、その場合は特に「政府が企業や個人の経済活動に干渉せず市場のはたらきに任せること」を指す。無干渉主義とも呼ばれる。
レッセフェールはフランスの重農主義者が最初に用いた標語であり、これを古典派経済学の祖であるアダム・スミスが『国富論』(1776年)で体系化した。「自由競争によって「見えざる手」が働き、最大の繁栄がもたらされる」と主張したのは有名である。この時代精神を体現しているのがマイアー・アムシェル・ロートシルト(1744-1812)といえよう。

個人の自由を尊重する思想としては従来「リベラリズム」という用語があった。しかしリベラリズムは社会的公正を志向するため、政府による再分配によって平等を実現しようとする社会主義~社会民主主義的・福祉国家的な文脈で使われるようになった。リベラリズムの主張する自由は政府のサポートを必要とする、いわゆる積極的自由である。これに対してリバタリアニズムの主張する自由は、いかなる制約、干渉を受けないという、いわゆる消極的自由なのである。。また、リベラリズムでは貧困者や弱者が奴隷にならぬよう政府による介入を肯定するが、リバタリアニズムは市場原理主義に基づく経済的自由と社会的自由を共に主張し、規制と徴税は自由と財産権を損なうとして反対し(規制緩和)、結果の平等が実現されるべきだとは考えない(自己責任)。

リバタリアニズムの基本原理となるのは私的財産権である。その私的財産権の根拠をどこに求めるかといえば、自分の身体は自分が所有していることは自明であるという考え、つまり自己所有権の原理に根拠を求める。自己所有権原理から演繹して自己所有権とそれを根拠とする私的財産権に対する自由を主張する。ゆえにリバタリアンが主張する自由とは制約や束縛がないという意味の消極的自由を指している。政治的には、私的財産権を侵害したり規制するすべての政治的関与介入を否定する(例:結婚制度の廃止、銃・麻薬・売春に対する規制の撤廃、賭博や同性愛の容認)。経済的には、個人の経済活動の自由を実現し、市場への一切の政府介入を否定する自由放任主義(レッセフェール)を唱える(例:公共事業・財政政策の廃止、徴兵の拒否、都市計画反対、貨幣発行の自由化)。リバタリアンは自律を重んじため、献身や利他も正しくないとして福祉国家も否定する。また、自己所有原理、私的財産権の最大限の尊重という立場から、暴力、詐欺、侵害などに対しては、それを起こした者への強制力の行使には反対しない。
一言にリバタリアンといっても政府の権力をどこまで認めるか、市場を重視するのか(右派リバタリアニズム)、社会連帯を重視するのか(左派リバタリアニズム)など、その主張には幅がある。
アメリカでは成人の10~20%がリバタリアン的視野を持っているとされる。

こうしてみると、リバタリアニズムという言葉になじみはなくとも、そこから派生する言葉は耳にしたことがあるだろう。「規制緩和」「自己責任」「グローバリズム」「自由競争が市場を活性化する」「小さな政府」「男女共同参画」「民営化」……。これらはリバタリアニズムの思想を反映している言葉であり政策であるように感じられる。政策は政府が策定するが、その政策で政府の権限が縮小すれば夜警国家となり、行き着く先は無政府の「神の見えざる手」を行動原理とする「万人は万人に対して狼」という荒野ではなかろうか。

トマス・ホッブズ(1588-1679)は、イングランドの哲学者であり、近代政治思想を基礎付けた人物である。ピューリタン革命により1640年からフランスへ亡命した。著作『リヴァイアサン』は亡命中に執筆し、1651年帰国の年に刊行された。リヴァイアサンとは旧約聖書に登場する海の怪物レヴィアタンの名前から取られた。
旧約聖書でのレヴィアタン
神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られたベヒモスと二頭一対(ジズも含めれば三頭一対)を成すとされている(レヴィアタンが海、ベヒモスが陸、ジズが空を意味する)。ベヒモスが最高の生物と記されるに対し、レヴィアタンは最強の生物と記され、その硬い鱗と巨大さから、いかなる武器も通用しないとされる(詳しくは後述)。世界の終末には、ベヒモス(およびジズ)と共に、食べ物として供されることになっている。
『ヨブ記』によれば、レヴィアタンはその巨大さゆえ海を泳ぐときには波が逆巻くほどで、口から炎を、鼻から煙を吹く。口には鋭く巨大な歯が生えている。体には全体に強固な鎧をおもわせるうろこがあり、このうろこであらゆる武器を跳ね返してしまう。その性質は凶暴そのもので冷酷無情。この海の怪物はぎらぎらと光る目で獲物を探しながら海面を泳いでいるらしい。
リヴァイアサンが七つの大罪における「嫉妬」の対応悪魔である。
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