2009年4月23日木曜日

自転車の愉しみ 2

トラックレーサー,ピスト,固定ギア,"踏みきり"

 競輪やタイムトライアルのようにオーバルコース(トラック,ピスト)で競う競技用の車両です。見るからに競技用の車両で、変速装置はありません。本来クローズドコースの競技用なので、街中では競輪選手の練習くらいでしかお目にかからなかったのですが、最近はニューヨークのメッセンジャーバイクの影響で世界的に流行しており、日本の街中でも見るようになりました。これは先述したフリーホイールではなく、固定ギアが装着されております。固定ギアですと、ペダル・クランク・前ギア・チェーン・後ギア(固定ギア)が直結しているため、脚を回した分だけダイレクトに駆動力が伝わります。このダイレクトな駆動感や、脚だけで速度を制御して操る感覚がとても新鮮で愛好者が増えています。しかし逆に言えば、車輪が回っている間、つまり走行中は常に脚も回っていなければならず、逆に急に減速しようとしても慣性に逆らって回転を押さえ込むことは相当な脚力を必要としますので、大抵は急には止まれません。急な下り坂などは制御が効かず大変危険です。流行ではありますが、公道で乗る場合はちゃんとブレーキ装置を装備しましょう(法令上も必要)。

 なお、これに固定ギアではなく、フリーホイールを入れますと「シングルスピード」という呼び名になります。

 

ロードレーサー(ロードバイク)

 ロードバイクとは舗装された公道(オンロード)上のロードレース用の自転車です。「ツール・ド・フランス」などの競技でイメージされる車両です。そのため、高速走行に特化した造りになっており、走行以外の例えば泥よけとかスタンドなどは基本的に装備されていません。駆動力を効率的に速度に変換するために、摩擦抵抗の少ない細いタイヤや、空気抵抗が少なくなるようドロップハンドルになっており、また、アップダウンやストップアンドゴーのある公道に対応するため多段変速装置がついており、登坂性や加速性能に優れるよう軽量化が進んでいます。

 軽量化のために車両フレームの素材は相当に進化しております。通常の自転車はスチールパイプですが、かつての高級車には高張度鋼(ハイテンションスチール、通称"ハイテン")、そしてクロムモリブデン鋼(通称"クロモリ")などが使われていました。強度のある素材は、パイプの肉厚を薄くすることができ、軽量化に有利なものですから、クロモリといえば高性能の代名詞だったものです。今も軽くしなやかで粘りのあるクロモリは、フレーム全体で振動を吸収してくれるため乗り疲れしないと愛好する人が少なくありません。その後、より軽く仕上がるアルミニウム素材が多く使われるようになりました。乗り味は素材だけでは決まらないのですが、アルミは一般的な傾向として硬くシャープな乗り味だと言われます。一世を風靡したアルミですが、現在の高性能ロードバイクの主流はカーボンファイバーになったといえます。カーボンはさらに軽く仕上がり、しかも振動吸収性にも優れており、フツーの一般車が17~18kgというところを、いまや完成車重量が6kg台! 最先端モデルではそれを下回るというところまで来ています。まぁ、チャリ1台が100万円以上という世界ですが。

 ロードレーサー競技用や競技趣味のユーザーが多かったのですが、最近のブームで裾野が広がり、レース参加を目的としないユーザーも増え、ツーリングなどの趣味として、あるいは通勤・通学用途に利用されます。今やロードレーサーはスポーティでカッコイイ自転車という地位を確保しました。街乗り用に気軽に使えるよう、ハンドルをドロップハンドルではなく、横一文字のフラットバーハンドルにしたものは、「フラットバーロード」などと呼ばれたりします。

 

BMX

 

 BMXは、アメリカ生まれの競技用の自転車で、小さな車体に小径のタイヤを装備しています。競技用に作ったオフロードコースを激しくジャンプしながら周回しタイムを競うBMXレースや、様々な技を披露して難易度や独創性を競うBMXフリー競技などがあり、スケートボード等のストリートスポーツとしても独自の人気を誇っています。

 

マウンテンバイク(MTB)

 

 マウンテンバイクはアウトドアの自然の中を走る競技車両です。山地のダウンヒルやジャンプなどに対応できるよう、軽量化や耐衝撃性、衝撃吸収性、走破性に優れた構造になっており、姿勢を起こすフラットバーハンドルや上向きのライズバーハンドル、幅広のブロックタイヤなどを装備し、衝撃を吸収するためショックアブソーバーを装備したものもあります。

 

クロスバイク

 ロードバイクとマウンテンバイクの両方の利点を取り入れたのものを日本ではクロスバイクとか、トレッキングバイクなどと呼びます。ハンドルはフラットバーハンドルになっていることが多いようです。

 

シクロクロス

 シクロクロスは、車両はよりロードバイクに近いのですが、競技はオフロードで行われ、とこどどころに設けられている障害物を、自転車を担いで乗り越えたりする場面も設定されている障害物レースのようなものです。そのため、ロードバイクのようにドロップハンドルで速度を重視しますが、ロードバイクよりも様々な路面を想定した造りになっており、これを通勤用の自転車として利用している人もいます。

 

スポルティーフ/ランドナー

 基本的にはロードバイクにライトや泥よけ、キャリアなどが装備され、長距離高速巡航に適したツーリング用の自転車です。寝袋などを持ち運び、日帰りから2~3泊の自転車旅行に対応できるよう作られています。70年代頃は「自転車で日本一周」なんて強者もいたのですが、今では少数派になっています。

(画像は全てWikipediaから引用)

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