2009年4月17日金曜日

【警報】 自爆スイッチが作動しました 【警報】

警 報


これ、まだ予算成立していません。
住宅減税、エコカー減税、家電減税、それぞれに裾野が広い産業なので、ここにてこ入れすれば波及効果が望めます。減税すれば消費が喚起されて、消費が喚起されれば需要が増加して、需要が増加すれば生産も増加して、生産が増加すれば雇用や給与も増えて、雇用や給与が増えれば消費が喚起されて、そうやって通貨は活発に循環し景気は回復する。このように考えたのでしょう。そのために総額15兆円の大型経済対策を投入したわけです。

しかし、まだ予算は成立していません。
特別給付金もまだ手元に届いてはいません。
いくら「遡って適用する」とは言っても、補正予算の成立を見てから買おうとするでしょう。買える人も待つということです。「買い控え」ですね。この減税の“効果”はどのようなものになるでしょうか。
1 減税効果

減税発表(家電、住宅、自動車の減税計画発表)
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買い控え(家電、住宅、自動車の購買意欲低下)
 ↓
需要縮小(家電、住宅、自動車の売り上げ低下)
 ↓
ボーナス減少(広範囲の関連企業でボーナス減)
 ↓
消費の減退
住宅の購入・着工を控えれば、新築・入居に合わせた家電購入も減ります。景気を刺激しようとしてデフレスパイラルを引き起こすことになります。

もう一つ、経産省は緊急保証制度の保証枠を30兆円に拡大すると発表しました。
貸し渋りが起きないよう、銀行に追加融資を促すためですが、その代わり返済可能か審査を徹底しろというでしょう。そうなれば銀行は過去の実績から判断し、冒険はしなくなります。過去の実績を評価すればアメリカがバブルで浮かれていたころに利ザヤを稼いだ輸出企業が有利となり、新しい産業への投資にはお金が回らなくなります。

それで輸出企業が儲かればまだいいですが(アメリカ経済が回復するとの希望的観測があるのでしょう)、頼みのアメリカ市場はこの夏完全に死にます。この保証枠拡大はどのような“効果”を引き起こすでしょうか。
2 保証枠効果

緊急保証制度の保証枠拡大
過去10年の実績に基づく審査
旧来の外需依存型輸出企業への優先融資(貸し付け)
外需依存型輸出企業の延命、新規内需産業の育成阻害
↓←【アメリカ商業不動産破綻による経済心停止の直撃!】
外需依存型輸出企業の大型連鎖倒産
保証の焦げ付き~回収不能~不良債権化
銀行破綻~取り付け騒ぎ~日本経済心停止
30兆円の財政負債上乗せ~国家財政破綻~日本社会心停止
総選挙~政権交代~何もできず前政権批判~スケープゴート
この、減税効果と保証枠効果は並行して進行し、相乗して作用します。互いにポジティヴフィードバックを掛け合うでしょう。官僚が一所懸命考えて、これと思って投入した最大規模の大型補正予算ではありますが、うまく回るよう設計したつもりが、作動させてみたら逆回転を始めたということになります。もともと上手く回るためにはポジティヴフィードバック構造が必要ですが、ポジティヴフィードバック構造があること自体が裏目に出ると止まらない可能性を内包しています。制御棒のない原子炉みたいなもんです。(制御はポジティヴフィードバックとネガティヴフィードバックとの二重構造があってこそ)

さて、その時、当の官僚・政治家はどうなるでしょう。正しいはずなのにどんどん悪くなる。何が何だか判らない。期待していた分だけ衝撃も大きいことでしょう。あとは投げ出すだけにんるかもしれません。
崩壊の速力についていけず、起死回生と思って投入した物量が、そのまま崩壊を加速するエネルギーになります。完璧な詰みです。良かれと思って「ポチッとな」と自爆スイッチを押したみたいです。



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