2009年4月9日木曜日

やさしい「戦闘教義」講座 6 無形化世界の戦略

無形化世界の「戦略」

物質世界での有形戦争に「戦略」や「戦術」や「戦闘教義」があるように、無形化世界の無形化戦争にも「戦略」「戦術」「戦闘教義」はあります。戦争というと物騒ですが、「経営戦略」という言葉あるように、企業なら企業の理念があり、方針があり、やり方があるものです。ビジネスモデルなどといえば格好いいですね。

長沼伸一郎氏は無形化世界の戦略の原則は「アナログ力を高め、デジタル拠点を確保する」ことであるといいます。無形化世界の特徴はパワーの流動性が高いことですが、流動性が高いがゆえに拠点となるものがない。そのため逆に流動性の低いパワーの影響を受けてしまうというのがその理由です。

ここで重要になるのは「アナログ量」と「デジタル量」です。アナログ量とは、例えば商品の評判とか、シェアとか、品質とか、風評・世情というような、連続量として想定されるもののことで、良いものは「記憶」に残ります。かたやデジタル量は、「ある」か「ない」か、「1」か「0」かで区別されるようなものである。内容より「記録」、あるいは「形」として残るものといえましょう。

例えば「支持率が高い」はアナログですが「議席を獲得した」はデジタルです。
「優秀である」はアナログですが「合格した」はデジタルです。
「強豪チーム」はアナログですが「優勝チーム」はデジタルです。
「恋愛」はアナログですが「結婚」はデジタルです。

固定化されたデジタル量のほうが流動性は低いのですが、それゆえに喪失しづらい拠点となります。支持率が落ちても辞めない限りは総理とか、弱くなることは簡単だが優勝の記録は残るとか、夫婦関係が冷めるのは簡単だが離婚は難儀であるとかですね。これを「腐っても鯛」といいます。鮮度の良し悪しはアナログ量ですが鯛であるかないかはデジタルだからです。流動性の高い無形化世界だからこそ、その戦略として、目的とすべきは「デジタル拠点の獲得」となります。何かしら形あるものにするということでしょうか。デジタル拠点を確保すればそれは防衛拠点となり「城攻めは3倍の兵力を要する」という言葉があるように非常に有利なポイントとなります。中身の如何に拘わらず東大卒というデジタル力を持っていることは簡単に失われないわけです。しかしそのためにはそれを達成するためにアナログ力を高めなければなりません。無形化世界における戦略の原則は「目的は固定的デジタル力、目標は流動的アナログ力」であると長沼氏は言いいます。東大卒という肩書き(デジタル拠点)を獲得するために、勉強して実力(アナログ力)を付ける。優勝(デジタル拠点)するために強く(アナログ力)なる。今年の顧客満足度No.1(デジタル拠点)を獲得するために営業(アナログ力)に力を入れる。こういったことはなにも特別なことではありませんね。流動性の高い無形化世界だからこそ、こうした明確なものを獲得しておくことが拠点となり戦略的には有利になるというわけです。ただしデジタル拠点が中身を保証するものではありません。結婚というデジタル拠点の中身が....ゲフンゲフン


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