2009年3月19日木曜日

誰がバイオディーゼルを殺したか?

2009年03月19日 18:46

 てんぷら油などの廃食油を再生したバイオディーゼル燃料(BDF)を使用して山形市を走行していた中心市街地100円循環バス。七日町商店街などが取り組む環境、資源循環活動のシンボルの1つだったが、先月末から、循環バスへのBDFの提供ができなくなっていることが19日までに分かった。燃料にBDFを10%混合していたが、法改正に伴い、BDFを混合する場合、専用装置の設置などが必要になったため。

 循環バスには、七日町商店街振興組合が商店街に設置しているBDF製造プラントで製造されたBDFが、燃料の軽油に混合する形で使われてきた。飲食店など商店街で出る廃食油を商店街で再生し、商店街で使用するという域内循環のモデルの1つでもあり、昨年秋から月に100リットルのBDFを使用してきた。

 しかし、2月25日に施行された改正揮発油等品質確保法で、バイオ燃料とガソリン・軽油を混合し自動車燃料として消費・販売する場合、専用の混合装置の設置や事業者登録、品質確認が義務付けられることになった。濃度管理などが不適切なバイオ混合燃料により、自動車に不具合が生じる例が確認されていることから、不具合の起きない5%未満の混合率で安定的に供給できるようにするため。

 これまではバスの運行業務を行う山交バスが、環境保護活動への協力の一環としてBDFを購入し、燃料を混合する作業を行ってきた。現状を続けるには、山交バスが装置を設置し、事業者登録や品質確認を行わなければならない。装置の導入には数百万円の負担が必要になる。

 一方、プラントを設置する七日町商店街振興組合が混合作業を行うことになると、危険物の取り扱いに関係する届け出の変更や許可の必要が出てくる可能性がある。100%BDFで運行すれば同法の対象外になるが、その際、循環バス運行には月1000リットルのBDFが必要になる。BDFの総生産量は約3500リットル(2月)しかないため、1000リットルを循環バスに回してしまうと、すでにBDF100%で運行している市長の公用車や商店街の運搬車両、ごみ回収のパッカー車への提供分が不足してしまうため、循環バスへの提供を休止せざるを得なくなった。

 商店街の関係者は「循環バスへの使用は、BDF事業のPRにも一役買っていたため残念だが、今後も市民の協力を得ながら廃食油を回収し、資源循環に努めていきたい」と話していた。

      まとめ
○ガソリンにエタノール、軽油にBDFを混和する事業者が増えつつある。
○こうした混和行為は、適切でない場合、自動車や環境へ悪影響を及ぼすおそれがある。
○現行品確法は、一次供給者以外が、流通段階においてバイオ燃料を混和する行為を想定していない。
○したがって、品確法を改正し、流通過程においてバイオエタノール等を混和する事業を営む事業者が製造する石油製品について品質確保を図る必要がある。
→混和業者に対し、既存の一次供給者と同様、品質確認義務を課すことが必要。
→不適切な混和の未然防止や義務違反の再発防止など、規制の実効性を担保するため、(そのために過度な規制とならないものとして)事前規制の仕組を設けることが必要。
○なお、周辺油種の混和などの不正事例については、引き続き執行強化に努める。

バイオディーゼルは(BDF)日本では廃食用油を元に製造される場合が多いです。これまで捨てていた、ひどい時には下水に流していた使い古しの食用油を回収し、多くはエステル化処理して、ディーゼルエンジンで使える軽油類似の燃料に再生するものです。確かに原料となる廃食用油は均一ではありませんから、出来上がったBDFの品質にもバラツキが生じやすいし、そのBDF製造事業体によっても品質に差があるようです。悪意があれば意図的に低品質な燃料を作ることも可能です。そのため、ものによって差があるのはけしからん。消費者に安定した品質の燃料を提供する必要がある。というのが今回の改正品確法の趣旨です。

しかしその基準をクリアできるのはある程度の資金のある業者にならざるを得ません。結局はこれまで成立してきた小口事業体主体の地域分散型燃料供給の試みを潰すことになるでしょう。ある程度の規模を持つ事業体がBDFを囲い込み、生かせばまだしもそのまま握りつぶすこともあり得ます。燃料業界のための規制という印象を免れません。ちょうど石油業界の利権のために電気自動車を抹殺したアメリカの事例のようです。

えぇー、私はディーゼル車に乗っております(最近ではディーゼル車を確保するのも大変になりました)。そしてバイオディーゼルを使っています。100%です。これまで3年間で一度燃料フィルターを交換しました。バイオディーゼルは製造途中で燃料を“水洗い”するのでいくらかは水分を含んでおり、それが燃料フィルターを詰まらせるのだそうです。その場合始動性が悪くなり、アクセルを踏み込んでも詰まるような感じになって最悪エンジンが止まります。別に爆発するわけではありません。頻繁にあるわけではないし、これは私はバイオディーゼル使う際のやむを得ない出費と思っています。絶対故障しない車をお望みならお勧めしません。しかし車は壊れるもの手入れしながら乗ればいいと考える人にとってはそんなものと割り切れる範囲ではないかと思います。だって野菜だって本来バラツキのあるもので均質な方が不自然なものだし。質の悪いものは自然と淘汰されるでしょう。

回収再利用といった循環事業は回収して集めるだけでは成り立ちません。消費してくれる人がいてこそ成り立つものです。供給できず消費者まで届けることができなければ事業は死にます。廃油は廃油のまま捨てられることに戻るでしょう。

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