2009年2月8日日曜日

『なぜ戦争が起きるのか(小学生向き)』を読んで

永井俊哉さんがご自身の「なぜ戦争が起きるのか」というコラムを、小学生向きに説明した「なぜ戦争が起きるのか(小学生向け)」というコラムを書いておられます(何か刺激されるのか、コメント欄がなんとも気の毒な具合ですが)。たいへん要点を明確に解説したわかりやすいコラムなのですが、ここではさらにそれを要約してみます。

「なぜ戦争が起きるのか(小学生向け)」の要約

1. 作りすぎ→不景気→物余り・人余り

物がたくさん売れるので会社はたくさん作る。たくさん作ると売れなくなる。売れ残りが増えるので値段を下げる。買い手はもっと下がるのを待つのでますます売れなくなる。会社は儲からないので給料を安くしたり、クビにしたりする。みんなが貧しくなるのでますます売れなくなる。どんどん安くなり、ぜんぜん売れなくなることを「デフレ」という。

2. 戦争→物不足・人不足

そこで増えすぎた物と仕事のない人を減らさなくてはいけない。でも自分の国の物を壊したり人を殺したりはしづらい。そこで外国が悪いことにして標的を作る。相手の国も同じことをしているので戦争が起きる。戦争が起きるとみんな敵に立ち向かう。仕事のない人も軍隊に入って仕事が出来る。仕事が無くて惨めな思いをするよりは国の英雄のほうがいい。

3. 値上がり→好景気→作りすぎ

戦争が起きると物を壊し人を殺す。物不足と人不足が起こる。値段が上がり、仕事が増えて給料が上がる。みんな値上がりする前に買おうとする。物が売れて会社は儲かる。給料は上がる。みんなお金が増えてますます欲しいものを買う。ますます売れて、ますます値上がりすることを「インフレ」という。そして会社はどんどん作る。

会社が調子に乗ってたくさん物を作るとまたデフレになるので、戦争を起こさないためには景気が良くなりすぎないように、物が余らないようにしなくてはいけない。

と、こういう感じです。戦争の是非善悪では戦争はなくならないということですね。戦争を起こさなくする手っ取り早い方法としてお金をどんどん発行してインフレにしてしまうという手があります。これも一歩間違えばハイパーインフレとなって行き着く先はジンバブエです。戦争は起こらないかもしれませんが、社会は無秩序化します(一応戦争状態は戦時なりの秩序があります)。現在はどうでしょう。世界的な大不況です。しかも消費をまかなっていたアメリカ市場が冷え込んだので、一気に売れ残りが出て、失業が増えました。物余り・人余り局面ですね。

さて、永井さんが戦争を起こさないための方法として、景気の過熱を抑え、物が余らないようにすることをあげていますが、これはどうしたら可能でしょう。そもそも需要と供給、生産と消費の平衡していれば良いのですが、この平衡がとれないところに物不足、物余りが生じるわけです。ではなぜ需要と供給、生産と消費の平衡が保てないのか。需要と供給、生産と消費のフィードバックにタイムラグがあるからでしょう。私はここで、子供の頃一人でシーソーの上でバランスをとって遊んんだことを思い出します。片方を傾けて、急いでもう一方に移動してシーソーが底を打たないようにする。そうするとこちらが降りてくるので、また向こうへ移動する。そのうちに間に合わなくなり底を打ってしまうのですが、そのハラハラ感が面白いわけです。実はこれ、ご存じのように支点あたりに立って細かく調整すればほとんど平衡のまま保てます。つまり、極小タイムラグで微調整する高速平衡システムがあれば、この「物が余らないようにする」ことは可能なのではないでしょうか。

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