2009年1月27日火曜日

日英同盟

かつて日英同盟という関係がありました。日本にとってもイギリスにとっても初の国際同盟で、これは互いにとって非常に有意義なものであり、当時体力不足だった日本にとっては大いに助けられました。

日英同盟(にちえいどうめい, The Anglo-Japanese Alliance)は、明治時代後期に結ばれた日本とイギリスとの間の軍事同盟。第一次日英同盟は1902年(明治35年)1月30日に調印され即時に発効した。その後、第二次(1905年)、第三次(1911年)と継続更新され、1923年8月17日に失効した。第一次世界大戦終了時までの間、日本の外交政策の基盤となった。

イギリスは、義和団事変以来満州から撤兵しないロシアを牽制したいと考えていたが、イギリス単独ではイギリスの中国における利権の維持にあたるには限界があった。そこで、それまでの「栄光ある孤立」政策を捨て、まずドイツとの交渉を試み、その後義和団事変で活躍した日本に接近した。日本では、伊藤博文や井上馨らがロシアとの妥協の道を探っていたが、山縣有朋や桂太郎、加藤高明らはロシアとの対立はいずれ避けられないと判断してイギリスとの同盟論を唱えた。結果、日露協商交渉は失敗し、外相小村寿太郎の交渉により日英同盟が締結された。調印時の日本側代表は林董特命全権公使、イギリス側代表はペティ=フィッツモーリス外務大臣であった。

第一次日英同盟における内容は、締結国が他の1国と交戦した場合は同盟国は中立を守り他国の参戦を防止すること、2国以上との交戦となった場合には同盟国は締結国を助けて参戦することを義務づけたものである。また、秘密交渉では、日本は単独で対露戦争に臨む方針が伝えられ、イギリスは好意的中立を約束した。条約締結から2年後の1904年には日露戦争が発生した。イギリスは表面的には中立を装いつつ、諜報活動やロシア海軍へのサボタージュ等で日本を大いに助けた。
(中略)
大戦後の1919年、パリ講和会議で利害が対立し、とりわけ、国際連盟規約起草における日本の人種的差別撤廃提案が否決されたことは禍根として残り、1921年、国際連盟規約への抵触、日英双方国内での日英同盟更新反対論、日本との利害の対立から日英同盟の廃止を望むアメリカの思惑、日本政府の対米協調路線を背景にワシントン会議が開催され、ここで、日本、イギリス、アメリカ、フランスによる四カ国条約が締結されて同盟の更新は行わないことが決定され、1923年、日英同盟は拡大解消した。

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四カ国条約(しかこくじょうやく)とは、1921年のワシントン会議において調印された条約。
アメリカ合衆国・イギリス・フランス・日本が、太平洋における領土と権益の相互尊重と、諸島における非軍事基地化を取り決めた。この条約により日英同盟は解消され、日本は孤立化へと追いやられ、後の日米対立、日英対立の布石となっていく。
ワシントン会議(ワシントンかいぎ、1921年11月12日 - 1922年2月6日)とは、第一次世界大戦後にアメリカ合衆国大統領ウオレン・G・ハーディングの提唱でワシントンD.C.で開かれた国際軍事会議。
(中略)
アメリカ合衆国における初の国際会議であり、歴史上初の軍縮会議となった。国際社会の主導権がイギリスからアメリカに移った会議としての意義がある。

ワシントン会議におけるアメリカの目的は日本の封じ込めと権益解放。イギリスとの緊張回避です。
イギリスの目的はアメリカとの衝突回避と権益の維持(日本への牽制)。
日本の目的は有利な条件での軍拡競争制限と、権益拡大の承認といえましょう。

しかし、日本の暗号電が傍受されていたことから、アメリカ有利な条件で条約は締結されました。その結果、日英同盟は解消され、日本vs米・英という構図に転換していきました。

現在、日本はアメリカと日米安全保障条約を結んでおりますが、どうも日米安保解消の動きがあるようです。日英同盟を巡る各国の思惑を現在の日米安保に置き換えてみましょう。その場合、当時のアメリカに相当するのは中国ですね。

中国の目的は日本の封じ込めと権益(技術)解放、アメリカとの緊張回避です。
アメリカの目的は中国との衝突回避と権益の維持(日本への牽制)。
日本の目的は........何も考えていない。

と、当時より不利な状況にあります。米中両勢力が食い込んでいる一方で当の日本自身が利権に麻痺した依存体質であるという、日本自身の問題ですが。

もしも、日米安保解消となれば、どうしたらよいか。日本の周りにはアメリカ、中国、ロシア、(北朝鮮)と、核保有国があります。四方を核保有国に囲まれているという状況です。日米安保が解消されれば日本は核の脅威にさらされます(有事の際に本当に日米安保が機能するのかという議論はありましょうが)。「日米安保がなくなるんなら中国と仲良くすればいいじゃないか」という意見はあるでしょう。これだと中国に事大して護ってもらう(本当に護ってくれるのか保証の限りではありませんが)。その代わり日本の権益(技術)を全部差し出すという流れになりましょう。冊封ですね。まず、脅威となる相手に自ら擦り寄ることで緊張を回避しようという姿勢ではろくな事はありません。ではロシアと組むか。北朝鮮と組むか。いや、そこで第四次日英同盟ですよ。日本の提供できるものと必要とするもの、イギリスの提供できるものと必要とするものは相補的です。海洋国家同士ですし。

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